「体の不思議2-2」⑥同じ動きでも・・違う

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寒くなる季節。同じ動きでも人により身体の中は違う

こんにちは。木村建雄です。

朝晩、少しずつ寒くなってきましたね。

インフルエンザなども気になる季節です。

けっこう流行ってきていますよね。

あなたは大丈夫ですか?

◇今日のブログでは

寒くなる季節に腰や膝を痛めないために、

「身体のどこを、どう動かしておけばいいのか?」
についてお話します。

身体が重い・・・

この時期になると、

「朝起きたときに腰が固まっている感じがする」

「膝がなんとなく動かしにくい」

「寒くなると肩に力が入る」

そんな身体の変化を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

「寒くなったから、筋肉が硬くなったのかな?」

もちろん、それもあるかもしれません。

でも私は、患者さんの身体をみていて、

それ以外に気になっていることがあります。

それは、

「同じように身体を動かしていても、

身体の中の使っているところが同じであるとは限らない」

ということです。

☆先に答えを言います!

寒くなる季節に腰や膝を痛めないために、

身体をどう動かしておけばいいのか、

それは

『普段から、身体のいろいろなところを
動かしておくこと』

とくに

『胸椎(背中)・股関節・足首』

です。

対処法は

・背中を左右にゆっくりひねる

・股関節を曲げたり開いたり大きく動かす

・足首のつま先をしっかり上げたり、下ろしたりする

です。

どうして??と思われる方は、ここから解説していきます。

前回のブログで、

「身体は、動き始める前から筋肉に力を入れて準備をしている」

という話をしました。

例えば、腕を上げようとすると、

実際に腕が動き始めるより前から、

身体を安定させるために

体幹の筋肉などが働き始めています。

興味深い論文

私はある論文を読むまで、

「動き始める前に準備として働く筋肉は、

みんな同じところだと」

思っていました。

その論文では

「同じように腕を上げている人でも、

身体の中でどの筋肉が、いつ働き始めるのかを調べると、

人によって違いがみられました。」

この論文から、同じような動きでも・・・

見た目には同じ動き。

でも、その動きをするために身体が行っている「準備」は違う。

私は、この違いが腰痛や肩こり、

膝の痛みなどを考えるうえでも、

とても大切なのではないかと考えています。

実際に、北海道医療大学大学院の山根将弘さんの研究では、

同じように腕を動かしていても、

身体の中で筋肉が働き始めるタイミングや

働き始める筋肉自体に違いがみられる

ことが報告されています。

ただ、この研究だけで

「なぜ、その違いが起こるのか」

まで分かっているわけではありません。

私はこう思います

ここからは、私が20年以上、患者さんの身体を

みてきて感じていることです。

『身体は、使わない動きは、だんだん使えなくなる』

患者さんの身体をみていると、

本来そこで働いてほしい筋肉がうまく働かず、

別のところを使って同じ動きをしていることがよくあります。

例えば、本来なら股関節がしっかり動いて

ほしいところを、腰が代わりに動いている。

働くところが、働かなくても、

身体はなんとか目的の動きをしようとします。

私は、この「代わりに頑張る」という身体の働きが、

動き始める前の筋肉に力を入れるという

「準備の違い」にも現れているのではないか

と考えています。

寒くなるこれからはどうするのか?

では、寒くなって身体を動かす機会が減ってくる

これからの季節。

腰や膝など、一部の場所ばかりに

頑張ってもらわないためには、

どうしたらいいのでしょうか?

私が大切だと思っているのは、

「普段から、身体のいろいろなところを

動かしておくこと」

です。

特別な運動をしなければいけない、ということではありません。

まずは、普段あまり動かしていないところを動かしてあげる。

例えば私が特に意識してほしいと思っているのが、

「胸椎(背中)・股関節・足首」です。

これらは本来、しっかり動いてほしい場所です。

働くところが、働かなくなると

ところが、ここが十分に動かなくなると、

その分を腰や膝などが代わりに頑張ってしまうことがあります。

ですから、寒くなって身体を動かす機会が減ってくる

これからの季節こそ、

・背中を左右にゆっくりひねる

・股関節を曲げたり開いたり大きく動かす

・足首のつま先をしっかり上げたり、下ろしたりする

そんな簡単な動きを、日常生活の中に少し入れてみてください。

大切なのは、筋肉を強くすることだけではありません。

『必要なところが、必要なときに

ちゃんと働ける身体にしておくこと』

私は、それが腰や膝など一部の場所だけに

負担を集中させないためにも、大切だと考えています。

ここが今日のポイント

寒くなってくるこれからの季節。

背中、股関節、足首。

まずはこの3つを、少し意識して動かしてみてください。

身体は、動き始める前から準備しています。

その「準備」がしやすい身体を、普段からつくっておく。

そんなことも、腰や膝を守る一つの方法ではないかと

私は考えています。

ぜひ一度、お試しください。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

 

【参考にした論文】

肩関節運動における体幹筋の筋活動開始時間解析
~体幹のPreparatory motion(予備運動)に基づいたフィードフォワード活動~

2022年度

北海道医療大学大学院リハビリテーション科学研究科

リハビリテーション科学専攻

生体構造機能・病態解析学分野 氏名:山根 将弘

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